
燃料電池セパレーター向けソリューション

フォンアルデンヌ社は、1928年にドイツ(ベルリン)設立されたフォンアルデンヌ・エレクトロンフィジックス・ラボラトリーに源を持ち、1991年にドレスデンのマンフレート・フォン・アルデンヌ研究所からスピンオフして設立された、電子ビームプロセスに関し60年以上の経験と、マグネトロンテクノロジーにおける50年以上の専門ノウハウを持つ、薄膜成膜システムおよび装置のリーディングサプライヤーです。
燃料電池セパレーター向け保護膜コーティングにおいて株式会社イリスと提携、カーボンベースコーティング分野で、生産性とトータルコストに優れた、セパレータ保護膜製造プロセスの提案を行っています。
耐腐食保護膜ソリューションとは??
次世代自動車のエネルギー源として期待される水素を電気自動車(EV)の駆動電力に変換する燃料電池。その燃料電池の発電セルとして構成される電極としての燃料電池セパレーター・バイポーラープレート(BPP)は、電気化学反応に耐えうる耐腐食性能が求められます。
近年、塑性加工のしやすさから着目されている金属製セパレーター、特にコストを重視するために採用が検討されているステンレス製セパレーターは、導電性を持たせながらも耐腐食のバリアー層が必要となります。そこで、ステンレス製セパレーター表面にカーボンベースの薄膜をPVDコーティングにより製膜することで、生産性と低コストを両立可能なバイポーラープレートの実現が可能となります。
選択可能な成膜プロセス
プレコートプロセス: 成型前のシートをロール to ロールで成膜し、その後流路成型プレス加工

ポストコートプロセス: 流路成型済みのバイポーラープレートをキャリアにセットして成膜

選択可能な成膜ソース
フォンアルデンヌ製 電子銃 E-Beam
フォアンアルデンヌ社の電子銃は、60年に渡る技術開発の実績を持つ、生産性の高い成膜レートの高い電子銃です。
定期的に交換が必要な電子銃のカソードの交換を、安全を確保しながら簡単かつ短時間で行う事が可能で、操作者の生産性に大きく貢献します。
フォンアルデンヌ製 回転式マグネトロンスパッタ源
バイポーラ―プレート保護膜成膜向けに最適なフォアンアルデンヌ社の回転式マグネトロンスパッタ源は、回転式マグネトロンに長軸円筒ターゲットを用いる事で、両面成膜及び幅広ワーク材の成膜を可能とします。
長期間ターゲット材の交換を不要とし、ダウンタイムを極小化して生産性を最大化させることが可能です。
推奨成膜装置
ポストコートにてバイポーラープレートを量産するのに最適な、キャリア投入式の両面成膜装置。
バイポーラ―向け成膜には、ロードロックやエッチング処理チャンバーを構成し、電子銃およびスパッタ源を用いて両面に保護膜を成膜。保護層の構成や、要求成膜タクトに応じて、成膜ソースやチャンバーの変更が可能。
FC-EXPO 2023 にてフォンアルデンヌ社の技術を紹介!
2023年3月に東京ビッグサイトにて開催の水素・燃料電池展にて、弊社イリスはフォンアルデンヌ社の技術を紹介いたしました。
- 最新のメーカーと技術トレンドの紹介
- 情報交換のための海外メーカー訪問のサポートと同行
- カスタマイズソリューションのためのお客様のご要望とスペックの明確化
- お客様のご要望に応じた詳細な提案
- 機器、プラント、機器コンポーネント、モジュール、ならびに半製品と技術部品の調達
- 海外メーカー、展示会訪問のサポートと同行
- 顧客ニーズに沿った技術スペック調整
- インターフェースの定義を含む海外および国内の機器の導入
- 定期的なセミナーおよびトレーニングの参加による技術知識のアップデート
- 最適なファイナンス戦略の策定
- 金融機関との交渉
- 自己資金または国際的金融機関との提携による短期、中期、長期の輸出ファイナンスの提供
- ユーラー・ヘルメス、その他の国際輸出信用機関のファイナンススキームへの参画
- 選び抜かれたフォワーダーとの提携によるあらゆる種類の世界輸送への対応
- 重量物運搬を含む特別輸送手配
- お客様の供給計画に応じた製品の保管手配
- 機器、プラントのターンキーオペレーションを可能にする据付・設置および導入サポートと監督
- 操作トレーニングと技術コンサルティング
- 操作マニュアルと関連資料の翻訳サポート
- トレーニングと教育を受けた技術サービススタッフ
- トラブルシューティング
- スペアパーツの供給
- レトロフィット、改善、メンテナンスと計画的なスペアパーツ供給プログラムの提案
- 故障および技術的な不具合に関するメーカーへの改善プロセス提案と迅速なフィードバック